やるべきことは、やらなければいけません。夏休み 残り15日
1 こまるのはあなたです
40日以上あった夏休みも残りは、15日ほどとなりました。相変わらず暑い日が続いていますが、この陽気で体調を崩している人もいるかもしれないですね。宿題を終わっていない人は、やり終えるようにしましょう。毎年のように、宿題が終わらないから学校に行きたくないという声が聞こえてきます。もちろん、体調を崩して入院してしまい、宿題をやれる状態ではなかったというのは、仕方のないことです。
しかし、自分のやりたいことを優先して、やらなかったというのは、とてもよくないことです。中学校になると、宿題が終わっていない人は、部活動の練習には参加させてもらえない部活もあります。部活をやっていたから宿題はできませんでしたと言うことは、許されないことだからです。やるべきことをやらなければ、ペナルティーが与えられることは、仕方がないことです。部活動も勉強もどちらも大切なことですからね。それなら、中学校になるまではやらなくてもいのかと言うと、そうではありません。宿題や課題をとおして、段取り力・知識・自信を付けることが目的なのです。段取り力・ちしき・自信は、将来仕事をするうえで欠かせないことだからです。
2 調理実習は、段取(だんど)り力(りょく)・知識・協力
調理実習は、家庭科室で作り始める前に、持ち物や手順、だれが何を用意する、だれが何を切る、洗い物は誰がいつする、注意することはなど、細かい打ち合わせを行ってから、
調理実習をしています。打ち合わせをしないで調理実習をしたら大変なことになることはわかりますよね。
つまり、調理実習のように打ち合わせを細かく行うことが、段取りをつけるということです。調理実習では料理というゴールの姿を全員がイメージします。その料理をおいしく作り、楽しく食べるためには、どんな材料、道具、作業が必要で、そのためには、いつどこでだけが何を用意し、どんな動きをすればよいのかを作る順番ごとにイメージし、準備しなければなりません。これが、段取り力・知識・協力ということです。
3 今からでも間に合います
どこから宿題や課題に手を付けてよいかわからない人は、宿題の量とむずかしさを考えて、下のように区別しましょう。
・あまり時間がかからずに終わりそうだ
・やや時間はかかるが終わりそうだ。
・自分にとってはかなり時間がかかりそうだ。
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の3タイプに分けましょう。この選択肢には、やらないという選択しはありません。やりとげるために、段取りをするのですから。3つに分けられたら、次に、どれからやるかを決めましょう。やり方はその人の性格に合わせてください。
・やさしいものからやった方が、安心だという人もいれば、
・難しいのからやった方が、自分はやる気が出るのだという人もいます。
ですから、あなたのタイプが、どのタイプなのかは、あなたが一番よくわかっているはずです。あなたのやりやすいやり方を選んで決めましょう。
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時間配分をしましょう。やるために残された日にちと時間は、どれくらいあるのか。一つのことをやりとげるためには、どれくらい時間が必要なのか。そして、最後のポイントは、学校の授業時間と合わせてやることです。
・学校と同じ時間で生活する。行間休みもとります。しかし、時間になったら、3時間目から始めます。4時間目が終わったらお昼タイムと、昼休みタイムをとります。そして、5時間目までがんばりましょう。それでも間に合わない人は、6時間目もやりましょう。
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あとは、あなたが実行するだけです。そうすれば、段取り力が身に付くばかりか、やりとげたという自信がつきます。さらに、知識と言う財産が手に入ります。良いことばかりがあなたに起こります。
やらなければ、学校が始まっても宿題や課題から追い回されて、楽しくない2学期がスタートしてしまいます。やるべきことから逃げて損をするより、やるべきことをやって、段取り力、知識と言う財産、やりとげた自信を手に入れましょう。
3 段取(だんど)り力(りょく)をつけるための練習
あなたは、そうじの時間、何を考えてそうじをしていますか。そうじの時間だから、与えられたことをやるだけと言う人が、多いと思います。もし、あなたが人よりも段取り力を付けて、相手よりもより良い生き方をしたいと考えているのなら、与えられたことだけをやっていてはだめです。これでは、どんなにおいしい料理が食べられる店でも、店の床にごみがたくさん落ちていては、料理がおいしく感じられないのと同じことです。
そうじが終わった時の理想の様子をイメージしましょう。机といすがきれいに整とんされ、ごみが落ちていないばかりか、ほこりのにおいがしない教室を理想としましょう。
こんな教室にするためには、
・そうじの初めと終わりにあいさつをしているか。
・そうじが終わった後の理想の姿をみんなが見えているのか。
・そうじ道具は、使いやすいものがそろっているか。
・そうじ道具は、大切にしまわれているか。
・はきかた、ふき方がバラバラではなく、同じ動きをしているのか。
・いつ、どこで、だれが、何を使い、どんな動きをすればよいかシステムができているか。
・だれが、そうじが終わった後に確認をしているのか。などなど
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このような段取りが必要になります。